7月9日(月)四ッ谷オフィスにて「タダゼミ・みらい塾活動報告会」を行いました。

当日は暑い中、協賛企業・団体の担当者様、また協賛を検討されている企業の方、合わせて約20人のみなさまにお集まりいただきました。

まず、広報・ファンドレイジング部門の鎌田より2017年度のキッズドア全体の活動報告からスタート。続いて、教育支援事業部の本吉から[タダゼミ]、東(ひがし)から[みらい塾]の紹介とご報告をいたしました。

このふたつの事業はキッズドアの自主事業で、[タダゼミ]は家庭の経済事情などで塾に通えない中学3年生を対象としており、足立区、杉並区、中央区の3拠点で展開しています。

[みらい塾]の対象は、困窮家庭の小学4年生〜中学3年生。杉並区にあるコープみらい様の会議室をご提供いただき、月に2回学習会を運営しています。

 
●子どもたちに自己肯定感をもってもらいたい!〜ボランティアからの話

引き続き、各学習会で活動されているボランティアの方から発表していただきました。

タダゼミからは学生ボランティアの豊津さん

「どうせ自分は…」「自分なんかやったってダメなんだ」と、悲観的で自己肯定感が低い子どもが多いため、まずは一緒に勉強を楽しむことからはじめて関係性をつくりました。
秋からはいよいよ勉強に取り組めるように、集団授業とマンツーマンを使い分けていきました。宿題をやってこないような子どもでも、1対1の関係づくりによって次第に勉強に身が入るようになり、基礎力があがっていきました。

真剣に子どもと向き合っていたからこそ、子どもの大小様々な成長が見て取れたんだと思います。

 

次にみらい塾の社会人ボランティアの小野さんからは、ある中学3年生との1年間について話していただきました。

月に何度か朝ごはん、昼ごはんも食べられない環境にあり、「自分なんて一生下積みで終わるんだ」と言うんです。学力ももちろんですが、その前になんとか前向きな気持ちを持ってもらいたい!
そこで自己肯定感をもってもらえるよう、マンツーマンで科目ごとに作戦を立て、キッズドアの他スタッフとも連携しながら、なんとか高校に合格してもらいたいと寄り添った1年間でした。無事高校に合格し、修了式の日、その子は私に「今日は一緒に遊びたかった」と言ってくれたんです。

 
●支援企業様からの社会貢献事業について

それから、[タダゼミ]をご支援くださっているエヌエヌ生命保険株式会社 広報部の小松様より、同社の社会貢献活動についてご紹介いただきました。チャリティ・ランをはじめとした、社員のみなさんに積極的に参加してもらえる、楽しみながら参加できるプログラムづくりに取り組まれていらっしゃる様子が窺えました。

 

そして、[みらい塾]をご支援くださっている生活協同組合コープみらいの大矢様(東京都本部 参加とネットワーク推進部 企画課 企画担当)から、同団体の社会貢献活動についてお話しいただきました。今年から、組合員の方おひとり毎月100円単位の募金を、組合員のひとり親家庭の高校生に無償の奨学金として給付する「奨学金応援サポーター」を開始したそうです。当初は給付者数を30人に設定していたところ、1万人の募金が集まり110人の子どもに給付できたとのことで、今後も暮らしを良くしていく取り組みを行いたいとのことでした。

 

最後にキッズドア理事長の渡辺より、ご支援いただいているみなさまへの感謝の気持ちと、引き続きみなさまのご協力を必要としている現状をお話しさせていただきました。

 

ご参加いただいたみなさまからは、「ボランティアさんの現場の話が聞けてよかった。」「ボランティアさんの熱意が素晴らしかった。」などのお声をいただきました。

ボランティアのみなさまの活動には、いつも感謝するばかりですが、またこの場でも改めて有難さを感じました。いつもありがとうございます。

そして、お忙しい中、活動報告会にお集まりくださった方々、ご協力くださった方々、どうもありがとうございました。