8月から9月にかけて、大分県豊後大野市で活動するしげまさ子ども食堂さんとの共催で、学習支援ボランティア研修講座を開催いたしました。
1日目の研修では、「学習支援ボランティアとは」「低所得家庭の子ども達の現状」というテーマで、学習ボランティアの役割と日本の子ども達を取り巻く環境について知っていただきました。
2日目には、ロールプレイングも交えながら「低所得世帯の子どもとの接し方」と「学習支援の進め方」を学んでいただきました。
※DAY1・DAY2の詳細レポートはこちらでご覧になれます。
3日目、4日目には、「結果を出す学習支援の方法」と「大分県立高校入試の仕組み」についてお伝えし、これからどのような支援をしていくことが必要か考えていただきました。そして、講義の後には実習を行い、生徒とのコミュニケーション、学習支援を実践していただきました。
研修の最後には、参加者のみなさんに修了証をお渡ししました。
【参加者の声】
・目標設定することで、子どもの達成感を生み出すことができることがわかった
・実習があったことで、講義の内容と結びつけながら考えることができた
・ひとり親家庭の就労状況をしって驚いた
・学習支援の流れを知ることが出来て良かった
今回、研修を実施したことで今まで学習支援やボランティア活動をしたことがない方たちに、学習支援の意義やノウハウを学んでいただくことが出来ました。これを機に地域の子ども達を支える活動にご参加いただければと思っています。
ご参加いただいた皆様、ありがとうございました!
【NPO法人しげまさ子ども食堂 学習支援ボランティア募集】
NPO法人しげまさ子ども食堂では、学習支援に参加してくれるボランティアを募集しています。興味のある方は、是非一度ご見学にお越し下さい。
◆お問い合わせ◆
NPO法人しげまさ子ども食堂:首藤
豊後大野市三重町内田4106-1 くしふるの大地しげまさ農場
TEL:0974-22-1113
FAX:0974-22-2433
MAIL: shigemasakodomosyokudou3@gmail.com
★キッズドアでは、子どもの貧困についてや学習支援ボランティア研修や講師派遣も行っています。ご関心のある方は、お問い合わせください。
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DAY1・DAY2 レポート
8月31日と9月1日に、大分県豊後大野市にて活動する「しげまさ子ども食堂」にて学習支援ボランティア研修講座を開催しました。
「しげまさ子ども食堂」では、昨年より中学生を対象とする無料学習支援をおこなっており、地域の大人や大学生がボランティアとして参加してくれています。
研修では、日本の子どもの貧困問題から子どもとの関わり方、学習支援の方法についてお伝えし、グループワークやロールプレイングを行いました。
参加者からは、
「子ども達の背景や環境、接し方をこのような場で知ることで、子ども達にどのように関われるかがわかったのでよかった」、
「大学の授業で習ったことも異なる視点で捉えられていて勉強になった」
などの感想をいただきました。
≪1日目≫
日時:8/31(金)13:30-19:30
場所:しげまさ子ども食堂
参加者:5名
講師:キッズドア本吉【内容】
・講義:学習ボランティアとは、低所得家庭の子ども達について
・実習:学習支援【1日目振り返り】
▼講義:
・「ひとり親家庭の有業と無業の貧困率の違い」など大学の授業で習ったことも異なる視点で捉えられていて勉強になった
・社会保障の再分配がうまく機能していないということは知っていたが、データで知れてよかった
・大人とかかわることや情報を得ることが子ども達にとって大事だということを改めて感じた
・子ども時代に大人とのかかわりの中から学んでいるということがわかってよかった▼実習
・生徒とは壁がなく最初から上手くコミュニケーションを取れてよかった
・普段やっているボランティアでは研修などなく、勉強にも入りにくかったが、事前のレクチャーや導入のサポートをしてくれたおかげで、自分からのアプローチができてよかった
・生徒との距離感はどうすればよい?敬語がよいのか?
→自分にあうかかわり方をするのがよい、自然体でいることが大事
・グループ形式での指導について
デメリット:意識がそれやすい
メリット:生徒同士で、わからなかったところを話したり、問題を出し合ったりしていた
→その日、どんな学習会にしたいかの目的によって環境設定をするのがよい
・生徒に「寄り添う」という学習支援のスタンスが印象的だった
≪2日目≫
日時:9/1(土)10:00-13:30
場所:しげまさ子ども食堂
参加者:4名
講師:キッズドア本吉【内容】
講義:低所得世帯の子どもとの接し方、学習支援の全体像【2日目振り返り】
・ボランティアにとしての視点を学ぶためのこのような機会が大事
・学習支援の全体像をつくってくれていると、活動をイメージできて、不安も解消できたのでよかった
・ただ支援するだけではなく、小さくても目標があって子ども達を認めてあげられることが大事だと思った
・勉強面だけでなく、心の面でも成長できたと子ども達が感じてくれるとよいなと思った
・子ども達の背景や環境、接し方をこのような場で知ることで、子ども達にどのように関われるかがわかったのでよかった