多くの方々にとって3月は、特別な月だと思いますが、キッズドアにとってもとても特別な月です。
受験生は、いよいよ入試の壁を登ります。第一志望に合格できる子も、残念な結果の子もいますし、今もまだ頑張っている子もいます。どんな結果になろうとも、子どもたちが新しいステージに向かっていけるよう全力で応援します。
多くの学習会は年度単位なので、修了式を行い、一度子どもたちとサヨナラをします。4月からまた一緒に勉強できる子も、ここでお別れの子もいます。この1年間のキッズドアとの出会いが、子どもたちの人生を良い方向に進める特別な1年になっているのだろうか?そんなことをスタッフと振り返ります。
そして、2011年3月11日のあの日から、3月はさらに特別な月になりました。私たちは、東北の復興に役立っているのか?東北の子どもたちに夢や希望を与えられているのか?
風化を止めることはできませんが、私たちができることはまだまだあるはずだ、私たちは絶対に忘れない、子どもの力になるのだと、毎日自分の心に問いかけながら過ごしています。
2012年〜2014年に福島から東京に避難していた子どもたちをサポートしていました。中学1年生にノートパソコンを渡してITや英語の勉強をし、そしてグローバルマインドを育むプログラムです。なんと、その子たちから「大学に合格しました」という嬉しいお知らせが続々と届いています。中には海外の医学部に進む子もいるのです。
あの大変な時期を一緒に乗り越え、こんなに成長してくれているとは、これほど嬉しいことはありません。
東北の支援として、今年スタートした東北で起業家を育てるプログラム「U-25 東北ソーシャルビジネスコンテスト」の決勝大会が3月18日に仙台で開催されます。いつの日かこの子たちの中から、東北を支える起業家が出ることを願って、最後の準備に頑張っています。
東京-仙台は、新幹線で1時間半。7年前のいてもたってもいられない気持ちをもう一度思い出して、ぜひ仙台に応援に駆けつけてください。
3月が皆様にとっても、桜咲く素敵な月になりますように。
(キッズドア理事長 渡辺由美子)
■3/18(日)開催!U-25 東北ソーシャルビジネスコンテスト ファイナルステージ@仙台 |