2/23(金)に開催させていただきました、弊団体主催シンポジウム「東日本大震災から7年 ~被災地の子どもたちのこれからの支援を考える~」には、平日にもかかわらず、70名を超える方々にご参加いただきました。

基調講演では、宮城県本吉郡南三陸町 町長の佐藤仁氏から「南三陸町の復興とこれからの歩み」として、2011年3月11日の東日本大震災発生当時の状況から、今日までの7年間の復興の歩みをお伝えしていただき、”事前復興”という、災害後の復興状況を事前に想定・把握し、復興時期に生じる問題を緩和する手段を事前に検討するという考え方についてもお話いただきました。

 

第一部「被災地の子どもたちのこれからの支援を考える」では、弊団体に加え、東北の被災地で支援を行う、公益財団法人ベネッセこども基金様、公益財団法人東日本大震災復興支援財団様からお話をいただきました。

 

弊団体からは、震災後の支援ニーズの変化をとらえた支援と、真の復興に向けた人材育成のために今年度より新たに開始した事業(志津川高校魅力化推進事業 志翔学舎、U-18東北次世代リーダーカンファレンス、U-25東北ソーシャルビジネスコンテスト)についてお話させていただきました。

 

※それぞれの事業についてはこちらをご参照ください。
◆志津川高校魅力化推進事業 志翔学舎
http://www.sizugawa-hs.myswan.ne.jp/pdf_in…/sishogakusya.pdf
◆U-18東北次世代リーダーカンファレンス
https://www.u18tohoku.net/
◆U-25東北ソーシャルビジネスコンテスト
http://u25.kidsdoor-fukko.net/

続いて、公益財団法人ベネッセこども基金の龍千恵事務局長からは、自主事業での子どもたちへの学びの支援はもちろん、助成事業を通じて、被災地で支援活動を続ける団体と連携した、子ども・若者を支える支援者の養成や、支援者間のネットワーク・コミュニティ創出を目指す事業への取り組みについてお話いただき、”人材育成”と”地域で取り組む”ことの重要性についてお話いただきました。

 

最後に、公益財団法人東日本大震災復興支援財団の相内洋輔氏からは、被災地での様々な課題に則した多様な支援事業についてお話いただき、来期以降、東北に活気や変化を生む若者の育成をさらに進めるためのOBOGネットワークの構築を推進するお話をいただきました。

 

3団体による講演から、これからの被災地の復興において、若い世代をはじめとした”人材育成”が重要となっていくということが強く感じられました。

 

第二部「パネルディスカッション」では、弊団体東北事業部長の對馬も参加させていただき、「支援を継続するための財源の確保」や「支援を担う人材(特に管理者レベルの人材)の不足」について討議させていただきました。


 

本シンポジウムでは、平日にもかかわらず多くの方々にご来場いただいたことに加え、第二部でのパネルディスカッションにおいても多くの方々からご意見をいただき、震災から7年が経過しようとする被災地に対する新しい支援の形とその必要性について、皆さまとともに考えることが出来たと思います。

ご来場いただきました皆様、また、来場叶わずも、本報告を読んでくださった皆様に心より感謝いたします。