キッズドアが、これからの東北を担う若者育成のために、2017年度初めての試みとしてスタートさせた「U-25東北ソーシャルビジネスコンテスト」。

83件のエントリーから、2017年10月の1次審査、11月3-4日に仙台で行われたメンタリング合宿、年末の2次審査をへて、11人のファイナリストが選出されました。

3月18日(日)、TKPガーデンシティ仙台にて、ファイナリストによる最終選考会が仙台で開催されました。

開催概要、ファイナリスト詳細はコチラ!!

そして、第1回U-25東北ソーシャルビジネスコンテストの受賞者が決定しました!!

受賞したビジネスプランと受賞者のコメントをご紹介します。

 

【最優秀賞】
村山産業高校農業部バイオテクノロジー班

自由課題部門
ビジネスプラン「郷土の素晴らしさに気付く(芋煮の研究)」

今回、大賞をいただきまして、発表を行ったメンバーだけではなく、日頃から協力してくれている活動メンバーや農業者、地域の方々と共に、喜んでいるところです。
今回、提案させていただいたプランでは、山形県の郷土料理「いも煮」になぞらえて、山形県を仮想国「いも煮国」として、地域の課題や潜在的な可能性を検証するものでした。
私たちは、日頃、サトイモの苗生産や栽培、加工品開発に関する研究に取り組んでいます。それらの活動の中で関わった農業者などの地域の皆さんが抱いている課題を私たちなりに組み取り、プランに反映しました。プランの中には、すでに実行しているものもありますが、これから実行すべきものもあります。
今後は、大賞を頂いた名誉と賞金を元に、これまでに挑戦できなかった分野に挑戦しようと考えています。具体的には、現在、実行中のサトイモの収穫時期を変更する取り組みについての実験を行う資金や、新たな食品加工を行うための資金として活用させていただこうと考えています。頂いた賞に恥じぬように、今後はさらに活動を活発化させたいと考えています。

 

【クレイジー賞(優秀賞)】
梅野 智貴 さん

自治体課題部門|大石田町
ビジネスプラン「雪下ろしのいらない屋根の開発」

今回のコンテストでクレイジー賞を頂き、僕はようやく苦闘と受難の日々から解放されたように思います。
これからはこの賞を糧に、バイオミメティクスの研究を更に進展させたいと考えています。
賞金は協力者が集まり、原理確認の目処がつくまで使用を凍結し、サンプルの仕様と実験プランが決まったら加工費や設備利用費等に使わせて頂きます。今回は誠に有難うございました。

 

自治体賞|大船渡市
桑原 佑司 さん

ビジネスプラン「Giftをデザインする升」

自治体賞を頂きましてありがとうございます。
今回僕は大船渡市という自治体の不を解消するべく「間伐材を活用するビジネス」を考えました。もともとは自分で事業をしたいわけではなかったのですが、ソーシャルビジネスには興味があり、何か面白いこと・ワクワクすることをしたいという想いからエントリーさせて頂きました。しかし今回、合宿や選考を通して考える機会を得られたことで、事業化への意欲が強くなりました。
どれだけ愛を持てるか、想い入れがあるか、本当に好きかが事業をする上では大切だということを身をもって学んだので、今回の学びを活かして事業化目指して引き続き頑張りたいと思います!

 

自治体賞|長井市
丸川 千夏 さん

ビジネスプラン「長井市オンラインショップ」

当日、ファイナリストの方々の素晴らしいプレゼンテーション聞き、このメンバーの中で同じファイナリストとして肩をならべられたことだけでも、自分にとっては奇跡だと思っていました。
私はこのコンテストを通して自信がつきました。自分が提案したアイデアに対し多くの方が支持してくれたり、反応を示してくれたことが初めてで、感動しました。 このアイデアを実現するために、これからブラッシュアップをしなければなりません。
このコンテストで学んだ、「たくさんの人を巻き込む」ことで形にしていきたいと思います。 頂いた賞金の使い道ですが、パソコンを買いました。このコンテストを通してパソコンの必要性を痛感しました。パソコンがあることで活動範囲が広がるのでワクワクしています。

 

自治体賞|羽後町
冨樫 翔 さん

ビジネスプラン「茅葺き古民家再生事業」

今回のコンテストを通してビジネスと地方創生のことについて学ぶ機会を頂きました。ファイナルステージまでの2ヶ月間は何度もオンラインで面談をしていただきました。他のファイナリストの皆さんのプレゼンがとても素晴らしく刺激を受けました。
これから自分自身も負けないように納得の行くプロジェクトにしていきたいと思います。賞金を使って小さなことからでも何か始めることができればと思います。本当にありがとうございました。

 

自治体賞|大石田町
北森 舜 さん・秋吉 祐輔 さん

ビジネスプラン| 「甘恋野菜」

この度は、自治体賞を受賞でき大変光栄に思っています。
夏から半年強の間、一つの課題に取り組みビジネスを考え、大勢の前でプレゼンをさせていただき大変いい経験となりました。自分本位の企画ではなく、ユーザー・町目線で事業を考えることや、中・長期目線ビジネスモデルを創造するのは苦労する場面もありましたが、とても楽しく有意義な時間でした。
もちろん最優秀になれなかったことは悔しいです。けれどもしっかりと自分の中でフィードバックして次に繋げていきたいと思います。また今回つながりができた人たちと面白いことをやれるよう自分からアプローチし今後動いていきたいと考えてます。
このコンテストは大変いい場だと思うので、もっと多くのU-25の方々がコンテストに参加し地域を考える機会を得てほしいと願っております。

 

自治体賞|仙北市
丹野 倫 さん

ビジネスプラン|ドローンで彩る夜空

初めは軽い気持ちで参加したコンテストでしたが、自分で何かに挑戦してみたり、沢山の方に協力を頂けたりしたことで最優秀賞への憧れが強まりました。正直、この結果はとても悔しいです。ですがこのコンテストを通して多くの方と出会い、今まで見たことのなかった世界が初めて見えるようになりました。これからもっと沢山の経験をつんで先輩方のような素敵な大人になりたいです。
そして賞金についてですが、仙北市へ訪れようと思います。インターネットではわからない魅力を直接感じ取りたいと考えています。また市役所の方にご挨拶をしつつ、今後の実現へ向けたお話を少しできたらいいと考えています。

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受賞後、すでに自治体の方々と実現に向けた話し合いを行っている人もいます。受賞者の今後の活躍がとても楽しみです。