クリスマス − 皆様の優しい心を子どもたちに

今日はクリスマスイブ、明日はクリスマスです。

私はこの時期になると思い出す子がいます。

 

母子生活支援施設という福祉施設をご存知でしょうか?今話題の南青山に立つ児童福祉の複合施設でも計画されているもので、様々な事情で自立が難しい母子家庭を一定期間入所させ、生活基盤を整える施設です。

 

キッズドアが活動を始めて間も無く、母子生活支援施設の職員の方から

「施設の子どもたちも勉強が苦手なので、ボランティアを派遣してくれないか?」

というご相談をいただき、学習支援を始めました。

 

ある年、「新しく子どもが増えたので参加させてもいいですか?」と言われて小学2年生のお兄ちゃんと年長さんの年頃の弟が、来てくれることになりました。

初参加の日は、12月だったので、

「せっかくだから勉強会ではなく、クリスマス会をやろう!」

ということになりました。

 

勉強会に参加する数名の子どもとボランティアやスタッフ、全員でも7〜8名のこじんまりとしたクリスマス会です。

 

町で売っているクリスマスケーキを買って、お菓子やジュースを買って、針金ハンガーでクリスマスリースを作って、歌を歌って・・

 

すると会の途中で、お兄ちゃんが、すっとパーティの輪を抜けて部屋の壁際によって行きました。気になったスタッフが近づいていくと

 

「これは現実かなぁ。」

 

とつぶやいていたそうです。

後で施設の方に聞くと、その親子はDVでずっと逃げ回るような生活だったそうです。

その子は8年間の人生で、みんなでケーキを囲んでお誕生日やクリスマスを祝ってもらったことがなかったのでしょう。生まれて初めての楽しい体験に思わず出た言葉が 「これって現実なのかな」 だったのです。

「日本にもこんな親子がいるんだ」と、私自身とてもショックを受けた経験でした。

 

あれから随分時間が経って、その家族も今は母子生活支援施設を出て、お兄ちゃんは高校に入学したそうです。

 

母子生活支援施設での学習支援や生活困窮家庭の学習支援や体験活動は、皆様のご寄付で運営しています。

 

クリスマスに、皆様の暖かい心を寄付として、子どもたちにプレゼントしていただけると大変嬉しいです。

 

キッズドアには様々な寄付の仕組みがございます。

 

*毎月一定額をご寄付いただくマンスリーサポーター
月額3,000円のサポーターで、ボランティアの交通費や生徒の教材代をまかなえます。
http://www.kidsdoor.net/supporter/

 

*少し余裕がある時にご寄付いただける都度寄付

http://www.kidsdoor.net/otona/kifu_sum.html

 

*寄附金控除が受けられる「共感助成制度」
公益財団法人信頼資本財団を経由してのご寄付です。

https://congrant.com/project/shinrai/440

 

*Tポイントで気軽に寄付できるyahoo!ネット募金

https://donation.yahoo.co.jp/detail/5159001/

 

*古本やDVD、ゲームによる寄付

https://shinrai.or.jp/user/media/shinrai_org/page/subsidy/arigatobon-pdf/kidsdoor.pdf

 

 

クリスマス−皆様の優しい心を子どもたちに

 

 

母子生活支援施設とは?
http://zenbokyou.jp/boshi/

 

個人が特定できないように一部編集しています。
写真はキッズドアの無料学習会の様子で母子生活支援施設とは関係ありません。

#クリスマス #サンタクロース #母子生活支援施設

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