少々前よりタダゼミに参加させていただいております、山岸と申します。
タダゼミあだちの活動報告です。
 

▼近況について

前回の投稿より若干間が空いておりますので、まず、近況について。
7月下旬の夏休み入りから、タダゼミの時間配分と日程も変わりました。

それまでは、昼より夕方までであった授業時間を終日に、また、夏休みの期間中は、通例週一回の開講を二回に増やして対応しております。

高校受験まであと半年ですので、今後も、授業時間は終日行われる形で継続します。

 

▼ 8月12日の授業について

本日の授業について。主要五教科すべてを行いました。

数学:幾何学、特にコンパスを使った作図
社会:関東と東北・北海道の都道県の名前と場所の確認
理科:大地について
英語:[What kind of movies do you like?] などの疑問文
国語:二百字作文の宿題

お盆に入りましたが、多くの学生が授業に参加しました。

 

▼休み時間の雰囲気の変化

休み時間の雰囲気もだいぶ変わってきました。
6月末までには、難しかったり、わからないところを、学生とスタッフが問答しあう頻度が増えました。

終日授業以降に増設された、昼休み、併びに午後の二十分休憩も手伝って、授業の時は黙ってまじめに、休み時間は笑いのある学習環境へと変わりつつあります。

特に、今日は、お昼休みにスタッフと学生が書いたイラストがホワイトボードに残っており、きっと楽しかったであろうと思わせるものでした。

 

▼Harmonic Series

フリータイムに、数学科に在籍しているボランティアの方が、Harmonic Series というものを紹介してくださいました。

詳しくは数学科に行かないとわからないたぐいの話だそうですが、インターネットで調べてみると、なんでも、調和級数という訳語があてられているようです。とても、難しい……。

しかし、こうした世界があること、そういった話を耳にすることができるのは、ボランティアスタッフの興味・専門の分野が多様であるからであり、そのおかげもあって、知的な刺激を伴う興味深い話を聞くことができました。

 

▼私的雑感〜気づきの連続

学習支援ボランティアという性質上、立ち居振る舞いについて悩むことも常々。毎週、不安を周囲に打ち明けるような塩梅です。

ところで、そうした不安とは別に、面白いこともいろいろあります。
教科担当の方の講義を聞いていて、いろいろと思いを巡らせることがあります。

①緯度経度

先日、緯度経度の話を聞いたとき。緯度の始まりが赤道ということを聞いて、ふと、分度器を縦にして、九十度の部分を中心にすれば、なるほど北緯南緯を計測できるな、とか、東経西経については、これは分度器を横にして百八十度ずつに分けてみるか、などと楽しみました。

②理科の状態変化について

理科で状態変化の説明があったときのこと。

固体が液体に変わるのが融点、液体が気体に変わるのが沸点。なるほど、沸騰の沸の字だ、さんずいが入っている、これが人なら「仏」の旧字体だ、作家の大佛(おさらぎ)次郎の佛の字だ。

でも、なぜ、この状態変化の説明は、固体に始まり液体、気体へと進んでいくのだろう。融点は、融の字があるのだから、これはまず固体でなければ成り立たない、そういう前提が含まれているではないか。逆はないのだろうか。

結論としては、融点の逆は、凝固点でした。これなら、凝固するためには、凝固以前の状態が前提に置かれるので、腑に落ちます。
水に特化すると、氷点。この言葉を聞いて作家の三浦綾子の名を思い浮かべる人はどれだけいるでしょうか。また、沸点とは別ですが、気体が液体に変わるのは、液化でした。

こうしてみると、なんだ、当たり前のことではないか、と思われそうですが、この時は必死になっていろいろと考えてしまいました(液化天然ガスとか液体窒素(いずれも気体を液化したもの)という言葉がすぐ浮かべば、ここまで悩みませんでした……)。

 

そんなこんなで、やわらかい頭と忘れた記憶を取り戻すように、学生と一緒に、いろいろと学びなおしをさせていただいています。