4月3日、「現代ビジネス」(講談社)に理事長渡辺の子どもの貧困についての文章が掲載されました。ぜひお読みください。
日本の子どもの「7人に1人が貧困」だと知っていますか?
私が運営するNPO法人キッズドアは「日本の子どもの貧困」という社会課題に約10年間携わってきました。
日本の子どもの貧困が深刻だと見聞きしても、「どこにそんな子どもがいるの? 私の周りには貧困な子どもはいない」と思う方は少なくないでしょう。しかし、日本には貧困な子どもはたくさんいますし、その生活ぶりはかなり厳しいものです。そして重要なのは、日本の子どもの貧困は親の責任ではなく、日本社会の構造上の問題だということです。
◆教育が「親まかせ」の国、日本
日本では、子育てと教育に親のお金がとてもかかる国です。諸外国と比べてみても、子育てや教育をこれほど親任せにしている国はありません。その結果、親の所得がダイレクトに子どもの学力に反映してしまう教育格差が生じたり、貧困な親の元に生まれた子どもは、自分たちも貧困になってしまうという「貧困の連鎖」が起こるのです。・・・